歯周治療がPLBWに与える影響
歯周治療がPLBWに与える効果に関して、Lopezらが初めて報告した。彼らによれば、歯周治療(口腔清掃指導、局所麻酔下での除石)を行った妊婦と、行わなかった妊婦のPLBWの出生率を比較した結果、歯周治療を行わなかった妊婦のPLBWの出生率は10.11%であったのに対し、歯周治療を行った妊婦の出生率は1.84%と有意に改善が認められた。このことにより、歯周治療がPLBWのリスク軽減に対し、効果的であること、さらには、歯周病とPLBWの関連性が明確になったことが示唆された。 その後、歯周治療のPLBWへの改善効果が報告されたが、Michalowiczらは、歯周治療を行った妊婦と、行わなかった妊婦のPLBWの出生率に有意な差が認められなかったため、歯周治療が与える効果はないことを報告した。 このように、歯周治療がPLBWに与える効果に関しても、その結果について違いが認められる。その理由の1つとして歯周治療による歯周組織改善度の違いがあげられている。