歯石とは?
歯石除去の流れ
検査
歯石除去を行う前に歯周ポケットの測定、出血の有無、歯の動揺、口腔清掃状態などを細かくチェックし、歯石の付き具合や歯周病の進行度合いを検査します。
歯石除去
歯石を除去する方法はおおまかに分けて次の2種類になります。

歯石の付き具合や歯周病の進行度合いによっては、除石時に痛みがある場合もあります。痛みがある場合には、麻酔をしてから歯石を除去しますので、痛みが不安な方などはご相談ください。
専用の機器にて除去する
超音波振動で、歯石を粉砕除去できる機器で歯石を落としていく方法です。超音波と同時に水が出て、独特の音がします。手動で歯石を除去する
ハンドスケーラーと呼ばれるもので、こびりついた歯石を「カリカリ」と除去していきます。上述の超音波スケーラーでは除去が難しい歯ぐきの中の歯石は、手動で除去することもあります。
歯石の付き具合や歯周病の進行度合いによっては、除石時に痛みがある場合もあります。痛みがある場合には、麻酔をしてから歯石を除去しますので、痛みが不安な方などはご相談ください。
メインテナンス
歯石除去後一時的に歯ぐきから出血したり、腫れや痛みを感じる場合もありますが、一時的なもので数日すると腫れも引き、正常な状態に戻ります。歯石が多くついてしまうと除去に外科的手術が必要になる場合もありますので、定期的に歯科医院で歯石除去を行うことをお勧めします。
タバコ(たばこ)のヤニ取りの症例
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施術前 前歯の裏がタバコのヤニで真っ黒 |
施術後 汚れがキレイにとれました |
歯石を取ると歯がぐらつく?
歯周病があまりに進行していると、歯の表面や歯と歯茎の間に大量の歯石が蓄積してしまい、歯と歯石が一体となって歯茎から生えているような状態になってしまっていることがあります。
こうなってしまうと、既に歯周病の影響によって歯の根元部分は溶け始めており、皮肉なことに歯石がその歯を支えて立たせる役割を果たしているのです。ただ歯石というのはあくまでも細菌の塊ですので、これを放置しておくわけにはいきません。
そこで歯石を除去すると、歯周病の影響でぐらついていた歯が、本来の姿を取り戻して歯が動くようになってしまうというわけです。
それならば歯石を取らなければいいのではないか、なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、たまった歯石を放置していると症状はさらに進行してしまいます。歯石を除去したことで歯がぐらつくというのは、歯に付着している歯石がなくなったことで歯が本来の姿を取り戻したにすぎません。
歯石を除去することによって歯周病が悪化することはありませんし、歯周病の最も効果的な治療法は歯石の除去ですので、歯に歯石が付着している場合は必ず歯科医院で除去するようにしましょう。